保育士の休みはどのくらい?休日日数や有給休暇について解説!

2023年5月24日
保育士の休みは勤める保育園によって様々ですが、基本的には週休2日制であり、他は有給休暇による休日があります。
しかし、保育士は休みが取りにくいというイメージが強いですよね。

「有給休暇って取れるの?」
「土曜日にも出勤があるって聞いたけど?」
などという疑問があると思います。

今回は、そんな保育士の休日日数や、有給休暇について詳しくご紹介します。
保育士を目指している方や、保育士に興味のある方はぜひ、参考にしてみてくださいね。


そもそも保育士の勤務時間ってどれくらい?
保育士には「固定時間制」と「シフトによる時間変動制」の2つの勤務体制があります。
勤務時間は、基本的に8時間勤務です。

固定時間勤務
固定時間勤務とは、あらかじめ勤務時間が決まっているもので、例としては8時〜16時があります。固定時間制で勤務する人の特徴は以下の通りです。
  • アルバイトやパート勤務の方
  • 子育て中の職員
近年では育児休暇後に復帰する職員が多くなりました。そのため、働きやすさを重視した「固定時間勤務制」を導入した保育園が増えています。固定時間制とは言っても、日中の保育に携わることが可能です。
そのため、固定時間制で勤務する上で生じるデメリットは、特にないでしょう。

シフト制勤務
保育園はシフト制勤務を導入している所がほとんどです。早朝から夜遅くまで開園していますので、早番と遅番、中番勤務をシフト制で担当します。
早番は開園準備や早朝保育の受け入れを担当。遅番は延長保育に携わり、園の戸締りを行います。その他の職員は中番として、主に日中の保育を実施します。

シフト制勤務は、日によって勤務時間が変わるため、スケジュールの管理が大変という点がありますが、例えば早番では16時頃に退勤できるので、プライベートの確保が可能です。また、当番の日は他クラスの子どもと関われるので、年齢に合わせた保育を学ぶことができますよ。


保育士の休みってどれくらい?
保育士の休日についてですが、日曜と祝日は原則休みです。また、多くの園は週休2日制であり、年間休日は120日となります。

完全週休二日制
「完全週休二日制」を取り入れている保育園もありますが、こちらは年間を通して、毎週2日の休みが取得できる制度のことです。「完全」なので、もし一週間の間に祝日が含まれている場合は、祝日の分は後々出勤しなければならないことになります。

保育園では、土曜日も開園している所がほとんどですので、完全週休二日制では、土曜日に出勤すれば、平日のどこかで休みが取得可能。しかし最近、企業主導型の保育園や、認可外の保育施設では、日曜日と祝日も開園する園が増えています。この場合は、シフトの融通が効きづらいというデメリットがあるでしょう。

休日に関して特にこだわりがない方には、完全週休二日制の保育園は向いていると言えます。

週休二日制
完全週休二日制と違って「週休二日制」は、基本的に週の内、二日休めます。

しかし、正式には一か月の間に二日休める日が、一回以上あるという制度のことです。
そのため、確実に毎週二日休めるとは限りませんので、間違えないようにしましょう。

しかし最近では、職員が働きやすいような環境づくりが実施されていますので、
毎週二日休みがあるという保育士も多いです。

例えば土曜日に出勤した際は、平日のどこかで休みを取得できます。こちらは完全週休二日制と同じですね。
さらに、土曜日出勤はシフト交代制なので、毎回出勤というわけではありません。職員が多い園だと、月に一度あるかないかの程度です。

保育士の有給休暇ってどれくらい取れるの?
みなさんが気になっている「有給休暇」についてですが、年間3〜6日の取得が一番多いです。6日だと2か月に一回のペースですね。
厚生労働省が発表する「令和4年就労条件総合調査」によると、一般企業の平均有給取得率は10. 3日ですので、一般企業と比べると、確かに取得率は低いことが分かります。

なぜ保育士の有給取得率が低いのか、考えられる点としては
  • 行事前になると準備や練習に追われ、休みが取りづらい
  • 保育士不足のため
  • 休まない先輩が多く、自分だけ休みづらい
というような原因があります。

しかし、近年では保育士が長く働けるように、有給取得を呼びかけ、休みやすい環境づくりを実施している園があります。働き方改革によって、結婚や出産後も保育士として働く方が増えています。園によっては、「自分の子どもの行事休暇」を取り入れており、家庭と仕事が両立できるようにサポートしていますよ。

出典:令和4年就労条件総合調査


夏休みや年末年始などの長期休暇はあるの?
有給休暇が取りづらい保育士ですが、夏季と年末年始の休みはあります。

しかし、保育園には幼稚園や学校のように夏休みはありませんので、8月も開園しています。
では、「なぜ夏季に休みが取れるのか」
それは、お盆期間は休園する園が多いからです。

もちろん保護者の仕事によっては、お盆でも子どもを保育園に預けなければならない人もいますので、開園している園もあります。もし、お盆期間に出勤となっても、別の日で取得が可能です。だいたい5日間ほどの夏季休暇が取得できます。

その他はGWや年末年始は休みの園が多いので、この期間も休みとなります。また、祝日に合わせて有給休暇を取得すると、長期で休めるので、この期間にリフレッシュする人が多いです。

保育士の産休や育休について
「保育士は産休や育休は取得できるの?」という疑問を持つ方が多いですが、もちろん取得できます。

詳しくは以下を参考にしてみてください。

産休:出産予定日の6週間前から出産後の8週間後まで取得可能

育休:子どもが満一歳になるまで取得可能
※保育園に入園出来なかった場合は、2歳まで延長できる

産休と育休を取得する場合は、休業の一か月前までに職場へ申請するようにしましょう。

妊娠が発覚した場合には、できるだけ早めに園長先生や上司に報告しておくと安心です。つわりが酷い場合は「つわり休暇」を導入している園もありますので、産休に入るまでは無理のない働き方をしましょう。

まとめ
保育士の休みは、基本的には週休二日制が多いです。有給休暇は園によって取りづらいのが現状ですが、少しずつ取得しやすいように変化しています。

夏季や年末年始に関しては、休園している園が多いため、この時期にまとまった休みを取得することが可能です。
また、育休や産休は一か月前には申請を出しておき、休業期間までは無理のない働き方をすることが大切です。

保育士に興味がある方や、就職を考えている方は以上の点を理解し、自分に合った働き方ができる園を選ぶようにしましょう。